弁護士俵のブログ/ Abogado TAWARA Cristóbal Kojiro

ラテンアメリカの音楽が超好き

JFCネットワークの総会に出席

本日はJFCネットワークの総会に参加しました。

www.jfcnet.org

JFCネットワークとは「日本人とフィリピン人の間に生まれた子どもたち(Japanese-Filipino Children:JFC)を支援するNPOです。」(JFCホームページより)
「1980年代から日本へ働きに来るフィリピン人女性の増加に伴い、日本人男性との出会いが増え、両者の恋愛・結婚、そして両者間に生まれる子どもたちも増加しています。幸せな家族を築いている日比家族が増えている一方、中には日本人の父親に養育放棄されるなどのために精神的・経済的に苦しい生活を余儀なくされている子どもたちも多いのです。こうした子どもたちの人権を守る活動をする目的で設立した市民団体です。」
(設立目的:https://www.jfcnet.org/about/start/

私が過去にJFCさんからご相談を受けて、担当させていただいたケースは、おおまかに、
日本人の父親とフィリピン人の母親との間に生まれたお子さんが、日本人の父親に対して認知をしてもらえるよう私が代理して交渉するという内容でした。
ある時までは交流があったものの、ある時から交流が途絶え、父親に会うことができなくなった。
自分も物事の分別ができる年齢になった。父親と自分との関係を父親に認めてもらいたい。それに、お父さんに会いたい。
そうしたご要望をいただいて、法的にできることをやらせていただきました。

私が弁護士の仕事をしていて、特にやりがいを感じるのは刑事と家事です。家事には相続、離婚やこうした認知の事件も含まれます。
勘の良い方はご自分でも複雑な行政の手続をこなせますが、しかし、国をまたぐと難しいようで、やはりそこは法律のプロの弁護士がお役に立てる領域だと思います。
人の生き方について偉そうにどうこう口出しする立場ではないので、家族関係の良し悪しを判断することはしません。
法的にできることを淡々と進めるだけですし、感謝をしてもらいたいと思ってやらせていただいているわけではありませんが、
それでも、結果が出た後、ご本人から大変丁寧なお礼のお手紙をいただいたときは、本当に嬉しかったです。

JFCさんは日本とフィリピンに事務所を構え、当事者の方々からの声を集めて、様々な支援をされています。
スタッフの方々とは頻繁にやり取りをさせていただきますが、熱心なご活動には頭が上がりません。
法的なインフラとして大変重要な役割を担っているJFCさんの設立目的に賛同して、私は昨年から正会員になりました。
とはいえ、同業者の間でもあまり知られていないようなので、今日はJFCさんを紹介させていただく記事を書きました。